知床四季のフォトエッセイ
近況

知床四季のフォトエッセイ
2004年
研修旅行12月
森の掟11月
フィナーレ10月
県民性 9月
真夏の夜の夢 8月
近況 6月
旅立ち 5月
調和 4月
同窓会 2月
世界で一つだけの花 1月
2003年
師走12月
早朝の港11月
星風呂の家 9月
約束 8月
それぞれの思い 7月
達成感 6月
共存 5月
春の訪れ 4月
冬のタンポポ 3月
流氷ウオーク 2月
心の栄養 1月
2002年
楽しむ12月
秋に想う11月
自然観察会INルシャ10月
輝いている 9月
笑顔の秘密 8月
無農薬 7月
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近況
No,22 2004年6月号 著者:村石孝枝
 「今 アトリエ夢民のあたりに いるんですけど お店はどうしちゃった んですか。見当たらないんですけど・・・」と 最近よく お客さまから 連絡をいただく。  一瞬とまどいながら 「申し訳ありません。実は昨年の12月に 国道拡張工事にかかってしまい 取り壊してしまったんですよ。」と お話すると 「そんな・・・ じゃいつムーミンは再開するんですか」 「それが今のところ・・・」 「すごく ほしいものがあるんですけど ご自宅まで伺ってもいいですか」 イヤ、イヤ 気持ちは本当にうれしいんですけどね!  急に決まった引越しで とにかく家の物置に商品を詰め込んだままなのだ。 どこに何が入っているのか 箱を開けてみるまでは わからない状態なので 丁重にお断りしている。  ムーミンは 13年前に始めた。 木彫り職人の主人は 最終的には 自分の店を持ち のんびりと仕事が したいと思っていたので 店が出来た時は とてもうれしかった。  当時はまだ 旅行者も多く シーズン中は アルバイトの人に 手伝って もらう程忙しかった。私も2歳の次女を保育所に預けて 一緒に働き出した。 もともと この仕事は好きなので店は 順調だったと思う。  ここ数年は 不況の波が 観光にも押し寄せ めっきりと観光客は減った けれど 夫婦2人でやってゆくのには 都合がよかった。  私は 仕事では販売員として店にいるが 主人は職人なので 個人的なファンが多い。  知床の自然についてや 進路の相談。はたまた 人生の悩みなど 主人と 話すのを楽しみに 毎年 遠くからやって来てくださる方もいる。  ここ2,3年は 国道の拡張工事がウトロの あっちこっちで 始まり 町は大きく変化しつつある。  そんな中 うちの店も これにかかることがわかった。店は借りていたので 取り壊すことは家主の意向だった。  それからは 本当にあっという間で 移転先も決まらないまま ムーミンは なくなってしまった。  私達の希望はもちろん またどこかに 自分達の店を持ちたいという思いは あるが 町が落ち着くまで とりあえず 待とうと結論を出した。  2,3年前から あるホテルの一角にムーミンの 手作りの木彫りを 置いてもらっているので そちらを もう少し充実させて 様子を見ようと 考えていた。  そうこうしているうちに 別のホテルから「ウトロの職人を集めた 店を作る」という話が 持ち上がり 主人にも声がかかった。  そして 4人の仲間が集まり 新しい「職人の店」が 4月下旬に スタートしたばかりだ。  それぞれに 50年近く自由に生きて来た人ばかりの集まりなので 個性のぶつかり合いは 想像以上だが こちらも何とか形になりつつある。  でも 時々かかってくる「ムーミンは どうしたんですか?」と いう電話には 心底申し訳ないなあと思う。  それにもまして 新しくできた ホテルのお店にお土産まで届けて くださる リピーターのお客さま。本当にありがとうございます。 私達は こんなに たくさんの皆さんに支えられていたんですね! 「ムーミンは いつ再開します」とは 今はいえない状態だが なくしたものの 大きさ 重さには 少し驚いている。
 
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写真
1枚目:牧草地帯湧別町7月
2枚目:乳牛興部町6月

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